【納税資金不足と意向の対立を解決】都心100坪の土地分割・再編と売却の同時実現

1. ご相談の概要と前提条件

  • 被相続人:父
  • 相続人:長兄、弟の2名
  • 主な相続財産:都心の土地(100坪以上/敷地内に「自宅」と「賃貸建物」の2棟が立地)
  • 各人のご要望
    • 長兄:思い出のある元の土地の一部に残って住み続けたい(自宅の新築)
    • :土地ではなく売却して現金で相続したい

2. 直面していた課題

  • 手元現金の枯渇(納税資金不足):都心の高額な土地であるため相続税が高額となり、既存の手元現金だけでは納税資金が底をつく状況であった。
  • 単純分筆による資産価値の低下:間口に沿って単純に1/2に分筆すると、奥行きや接道状況の関係で「売れない(著しく評価・売却価格が落ちる)土地」になってしまう懸念があった。
  • 協議の長期化リスク:「住みたい」長兄と「売りたい」弟で利害が対立し、遺産分割協議が難航・長期化するリスクを抱えていた。

3. 解決へのアプローチ・設計

  1. 遺産分割(おおむね1/2ずつの相続)まずは長兄と弟が、土地全体の権利をおおむね1/2ずつ分け合う形で遺産分割を確定。
  2. 相続後の土地調整(売却用地の最適切り出し)単純な直線分割ではなく、不動産市場で適正価格で売却できる形状・区画(売却用地)を全体の中から設定。相続後に双方で土地の一部を交換・調整することで、市場性の高い「売却用土地」と、長兄が利用しやすい「自宅用土地」を綺麗に切り出した。
  3. 売却の実行と自宅の建築切り出した優良区画を第三者へ売却。弟は売却代金を入手して相続分を現金化し、長兄は売却後に残った自身の土地の上に新たな自宅を建築した。

4. 本事例のポイントと成果

  • 市場価値を損なわない「土地の切り出し」単純分筆を避け、相続後に土地の調整(交換等)を行うことで、第三者が買いやすい優良な土地として切り出し、高値での売却・現金化を実現した。
  • 兄弟双方の希望と納税をすべてクリア長兄は元の土地の一部に自宅を建てて住み続けることができ、弟は十分な現金(売却代金)を獲得。高額な相続税の納税資金問題も同時に解決した。
  • 「売却を見据えた遺産分割」の戦略提案感情論で長期化しやすい兄弟間の相続において、最終的な売却・活用という「出口戦略」から逆算した遺産分割・土地調整を提案したことが、早期かつ円満な解決につながった。相続・相続税申告のご相談はこちらへ