二代目社長の悩みとは?悩みの種類と解消法を徹底解説!
二代目社長として経営を受け継ぐ場合にはさまざまな悩みを抱えていますが、これから二代目社長として会社の経営を受け継ぐ方は、様々な心配事があるかもしれません。
そこでこの記事では、二代目社長が抱える悩みと解消法について詳しく解説していきます。
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二代目社長が抱える悩みとは?
二代目社長が抱えることの多い悩みは下記の4つです。
二代目社長が抱える4つの悩み
- 先代社長にコンプレックスを抱えている
- 従業員に慕われていない
- 経営が困難になっている
- 相談できる人がおらず孤独
それぞれの悩みについて詳しく解説していきます。
先代社長にコンプレックスを抱えている
先代の社長が偉大な業績を残していたり、敏腕の経営手腕だったなど、大きな存在であればあるほど二代目社長は先代社長に対してコンプレックスを抱いてしまうものです。しかし、このコンプレックスが二代目社長の悩みとなり、会社の経営を悪化させる原因になってしまうこともあります。
なぜなら、先代社長が優れている場合には、無意識に先代と比べてしまうことが多いからです。その重圧に耐えることができず、早く結果を出さなくてはという思いから二代目社長は独自の経営方針に切り替えてしまいます。その結果、経営不振に陥ってしまいます。
このような先代社長にコンプレックスを抱えている場合の多くは、親族内事業承継をした場合です。先代社長である父親に子どもが二代目社長として、コンプレックスを抱えているケースがとても多くなっています。
また、従業員についても無意識に、先代社長と二代目社長を比較してしまうこともあります。従業員などから「先代は〇〇だったのに」や「先代だったらこうする」などのネガティブにも聞こえる発言をされてしまうと、二代目社長の悩みはさらに大きくなってしまうでしょう。
従業員に慕われていない
先代社長を慕っていたとしても二代目社長が従業員から必ずしも慕われるということはありません。
なかでも、長年会社に勤めている古参社員や二代目社長よりも年上の従業員からの信頼を獲得することは非常に難しいです。従業員の関係性に悩まされる二代目社長は多いでしょう。
先代社長と年齢の近い従業員が二代目社長となる場合は、業務の中で培われた信頼があるため従業員からも慕われやすいです。しかし、親族内事業承継によって先代社長よりもひと回り、ふた回り若い方が二代目社長になるとさらに信頼関係の構築は難しくなってしまいます。
経営が困難になっている
先代社長は培ってきた利益をそのまま継続するもしくは拡大していくことは非常に難しいです。そのため、経営そのものが困難になって悩むケースも多いです。
経営する中でも特に二代目社長の悩みの種になることは「資金繰り」と「経営の改善」の2つになります。
経営をしていく中で、売り上げを確保したり税金の支払いなどさまざまな資金繰りが必要になります。しかし、突然資金が必要になったり、振り込まれるはずの売り上げの振り込みが遅延しているなど、想定できないタイミングで資金のトラブルが起こってしまうことも珍しくありません。資金繰りの経験をしたことのない二代目社長の場合は、悩んでしまうことも多いです。
経営の改善に関しては、常に経営が安定しているというわけではありませんし、事業を拡大・維持する中で改善が必要になる場面はたくさんあります。社内の課題に優先順位をつけることができずに、悩んでしまうことも多いのです。
このように、主に資金繰りと経営の改善がうまくいかずに経営困難に陥ってしまうことが、二代目社長の悩みとなることは多くあります。
相談できる人がおらず孤独
先代社長は会社を立ち上げるまでの人脈や経営者となった後の関係性の構築から、経営について相談できる人脈が多いです。しかし、二代目社長には経営について相談できる人が周りにいないということが多々あります。
経営についての悩みを気軽に相談できる人を作ることは非常に難しく、信頼構築に時間がかかることも珍しくありません。
二代目社長が抱える悩みの解消法
二代目社長が抱える悩みを解消する方法は下記の3つです。
二代目社長が抱える悩み3つの解消法
- 先代社長と自分を比べない
- まずは率先して努力する姿を見せる
- 経営面もメンタル面も相談できる社長仲間を見つける
悩みを抱えたままだと、経営面にも影響が出てしまいます。少しでも悩みがある場合は、率先して解消する方法を探し、悩みを解消することが会社にとってとても大切です。
それぞれの悩みの解消法について詳しく解説していきます。
先代社長と自分を比べない
先代社長にコンプレックスを持っている場合は、「先代社長と自分を比べない」ということが悩みの解決になります。しかし、言葉でいうほど先代社長を意識しないことは簡単ではありません。
そこで大切なのは、0から創業してここまで会社を大きくした先代社長に経営能力でそもそも敵うわけがないため、「社長としての先生」として認識するということです。
先代社長にコンプレックスを抱える二代目社長の多くは、先代社長を経営者のライバルとして認識していることが多いです。まずは先代社長の教えを守ることから始めてみると、その凄さに気付くことができますよ。
そうすると、到底経営者として到底達することができないポジションに先代社長がいたことに気付くことができるでしょう。次第にコンプレックスから尊敬に変わり、悩みも小さなものになっていきます。
とはいえ、特に親から子どもに親族内事業承継をした場合、父親である先代社長にコンプレックスを抱えてしまうことが多いです。まずは親としてではなく、経営者の先輩としてみることが大切です。
まずは率先して努力する姿を見せる
二代目社長としての業務を率先して努力する姿を従業員に見せることで、二代目社長として認められ慕われることにも繋がります。それに、会社の経営の安定にも繋がります。
ただ闇雲に努力するのではなく、アンケートを実施するなどで従業員の意見を取り入れながら従業員に寄り添った努力であるとよりよいでしょう。
経営面もメンタル面も相談できる社長仲間を見つける
二代目社長として会社を経営していく上で経営面とメンタル面の両方を相談できる社長仲間を見つけることは非常に大切です。
信頼できる社長仲間を探すことは非常に難しいです。ですので、コミュニティサービスやSNS、共通の知り合いからの紹介など、さまざまな視点から社長仲間を見つけるように行動してみましょう。
経営に不安を感じたらプロの手を借りよう
二代目社長として会社の経営を受け継ぐことは簡単なことではなく、さまざまな悩みを抱えています。経営に不安を感じたら、プロに手を借りることが無難です。
プロに相談することで、経営について気軽に相談することができます。それに、的確な回答をもらえるため、経営を正しく行うことができるでしょう。
まとめ
この記事では、二代目社長が抱える悩みと解消法について詳しく解説していきました。
二代目社長が抱える悩みは、先代社長との比較によるものや従業員との信頼関係の構築などに板挟みになってしまうことです。それでも経営を受け継いだ以上はやるべきことをやるしかありません。
とはいえ、どうしてもひとりでは解決できない場合は、信頼できる社長仲間に相談したりプロに相談することがオススメです。
ぜひこの記事を参考にして二代目社長の悩みの解消法について抑えてみてください。