終活のための断捨離(生前整理)とは?断捨離のポイントや効率のよいやり方を解説
物をいるものといらないものに分けて整理整頓する、断捨離。最近ではテレビや雑誌で特集が組まれるなど、「断捨離」という言葉を知っている方は多いのではないでしょうか。
終活をしている方にとって、断捨離(生前整理)は非常に重要です。生きているうちに荷物を整理することで、残りの人生を豊かに暮らすことができます。
しかし、いざ断捨離を始めたくてもどのようにしたらよいのか、悩みますよね。この記事では、終活のための断捨離(生前整理)について解説します。
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終活のための断捨離(生前整理)とは?
自身の身の回りにある、不要なものを処分したり整理整頓したりすることを断捨離と言います。限られたもののなかで生活することで、スッキリとした気持ちで快適に暮らすことができます。
終活のための断捨離は、単なる整理整頓だけではなく、人生の最後に向けて気持ちを整えていく作業です。気持ちを整えることができたら、新鮮な気持ちで残りの人生を過ごすことができますよ。
まだ体が自由に動く間に、少しずつでも断捨離を行っていきましょう。断捨離をすることで、やっておきたいことや整理しておかなければならないことが見えてくるはずです。
終活のための断捨離(生前整理)をするメリット
荷物の整理整頓をし、気持ちもスッキリさせることができる断捨離。終活のための断捨離のメリットは、それだけではありません。物が減ることで、掃除がしやすくなったり、転倒などのケガのリスクが減ったりします。
また、自分が亡くなったあと、家族に迷惑が掛かりません。ここでは、終活のための断捨離をするメリットを解説します。それでは、くわしく見ていきましょう。
①物が減り掃除がしやすい
掃除をする際、床に荷物が置いてあると都度どかさなくてはならず、掃除がしにくいですよね。棚に物が多く乗っている場合も、ひとつずつ避けて掃除をするのは面倒です。断捨離をすることで、物が減り掃除がしやすくなるというメリットがあります。
年齢を重ねると体力が落ち、動くのがおっくうになります。足腰が弱った状態で荷物をどかしながら掃除をするのは、想像以上に大変です。掃除がしやすくなれば精神的なストレスも減り、家事もしやすくなりますよ。
②ケガのリスクが減る
断捨離で物を減らせば、ケガをするリスクも減らせます。床に物が置いてあると、つまずいて転んでしまうかもしれません。年齢を重ねると骨ももろくなりますから、軽く転んだだけでも大ケガに繋がる可能性もあります。
物を減らせば、災害時のケガのリスクも減らせますよ。大きな地震が起きた際、タンスが倒れたり大量の食器が落ちてきたりすれば、非常に危険です。地震だけではなく、家事の際も物が少ないほうが避難しやすいでしょう。
日常生活で差し障りなくても、大きな災害の際に危険にさらされる可能性があります。ケガのリスクを少しでも減らすために、断捨離をしましょう。
③家族に迷惑が掛からない
自分が亡くなったあと、残された家族が遺品整理をすることになります。大切なものだけを残しそのほかは処分する、遺品整理。残された家族が苦労するのは、故人の荷物の多さが挙げられます。
荷物が多いために整理する時間がかかってしまい、家族に大きな負担をかけます。近くに住んでいる場合はよいですが、離れた土地に住んでいる場合は、何度も足を運ばなければなりません。
家族に迷惑をかけたくないのなら、自分で荷物の整理をしておきましょう。自分で断捨離をすることは、家族への思いやりですよ。
終活のための断捨離(生前整理)のやり方
いざ断捨離をしようとしても、何から始めたらよいのか分からなくなってしまいますよね。普段あまり整理整頓をしない方なら、なおさらです。
そんな方のために、終活のための断捨離の仕方を解説します。ポイントは、以下の3つです。
断捨離3つのポイント
- 今あるものを把握し分別する
- 不要なものを処分する
- 物を増やさないようにする
それではひとつずつ、くわしく見ていきましょう。
①今あるものを把握し分別する
まず初めに、今ある荷物を分別するところから始めましょう。単純にいるものといらないものがはっきりとわかっている場合は、問題ありません。
しかし、すべての物がそうではありませんよね。いるものといらないものの間に、そんなに使わないけど置いておきたい大切な物や、すぐには決断できない物もあるでしょう。その場合は、以下の4種類に荷物を分けてみましょう。
物の仕訳に使える4分類
- 日常で使用している物
- 使用頻度は少ないが置いておきたい物
- 処分してもいいか決断できない物
- 処分する物
日常で使用している物
普段着る洋服やお出かけの際に使うバッグなどは、日常で使うものですよね。そのほか、1週間に1回は使うような日常で使用している物は、捨てずに置いておきましょう。
毎日のように使用している食器類も、日常で使う物ですね。
使用頻度は少ないが置いておきたい物
趣味の道具や普段使いはしていないが、記念で購入した食器など使用頻度は少なくても、大切にとっておきたいものはあるはずです。間違えて捨ててしまわないよう、保管してください。
押入れの奥にしまっても一目でわかるよう、保管用の箱に何が入っているのかをメモ書きしておくとよいでしょう。
処分してもいいか決断できない物
あまり使わないし処分してもいいけど、捨てられないものはありませんか?ひとから貰ったものや、高価なもの、処分に困るものもあるでしょう。
その場合は、保管しておいて1年後に見返してみてはいかがでしょうか。1年後にやはり使わないなと思ったら処分してしまいましょう。
貰いものや高価なもので処分しにくい場合は、家族や知り合いに譲るのもひとつです。
処分する物
使うことはなく自分に必要のないものは、おもいきって処分してしまいましょう。少しもったいないような気がするかもしれませんが、この先使用しないなら邪魔になってしまいます。
残りの人生を快適に過ごすために、潔く決断しましょう。
②不要なものを処分する
残したい物と処分する物を分けたら、捨てていきましょう。家具や家電など、大きくて重いものから捨てていくことをおすすめします。
大きい家具や家電は1つ処分するだけでも大幅にスペースを確保することができるからです。粗大ごみの日をチェックして、各自治体で定められたルールに従って処分してください。
その他、リサイクルショップに引き取ってもらってもよいでしょう。少しでもお金になれば嬉しいですし、お金にならなくても無料で引き取ってくれる業者もあります。大きな家具や家電を処分するのは、体力的にも精神的にも大変なので、早めに行動に移すことをおすすめします。
③物を増やさないようにする
断捨離をしたら、それで終わりではありません。人生はこの先も、続きます。せっかく終活のために断捨離をしたのに、亡くなるまでの間に物があふれてしまっては意味がないですよね。断捨離した後は、物が増えないように意識して気を付けましょう。
1つ増やしたら1つ処分するというように、家にあるものの数が増えないようにしてください。
特に、読書が趣味の方におすすめなのが、電子書籍です。スマートホンなどのタブレットにすべての本を集約できるので、本が増えなくてよいですよ。
終活のための断捨離(生前整理)はエンディングノートを活用しても◎
断捨離は、いざやろうと思っても急にはできないものです。計画的に行うなら、エンディングノートを活用するのもおすすめです。いつどの段階で断捨離をするのかを計画するのに役立ちます。
また、すぐには処分できない物をいつ捨てるのか、どうやって処分するのかをメモしておくのもよいでしょう。亡くなったあとに家族に捨ててほしくない物を書いておくこともできます。
終活のための断捨離をするなら、エンディングノートを活用してくださいね。
まとめ
この記事では、終活のための断捨離(生前整理)について解説しました。
よしやろう!と思ってもなかなか行動に移せないのが、断捨離です。いつでもできると思っているうちに、体力が落ちて断捨離できなくなってしまいますよ。体が自由に動く元気なうちから計画を立てて、断捨離をしてくださいね。
断捨離のやり方に悩んだら、この記事をぜひ参考にしてください。