指示待ち人間はいらないと思うあなたへ。特徴と改善方法を紹介
部下が動いてくれない。自分で考えて行動してくれない。指示があるまで何もしない。そんな「指示待ち人間」に悩まされていませんか?
自ら考え行動できない指示待ち人間は、周りの仕事のモチベーションを下げ会社のお荷物です。しかし、放置するわけにもいきませんね。
この記事では、指示待ち人間の特徴と改善方法をご紹介します。職場の指示待ち人間に悩んでいる方は必見の記事です。ぜひ、参考にしてください。
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指示待ち人間とは?
上司や同僚に指示をしてもらわないと動けない人のこと。自分で考えて行動することができず、主体性がないと思われています。会社内での評価も下がってしまうことが多く、「いらない」と思われてしまいます。
指示がないと仕事をしないため、自分の意見ややる気がないと思われがちですが、勇気がなく一歩踏み出せないという方もいます。
指示待ち人間の3つの特徴
あなたの周りの指示待ち人間は、どんな人物でしょうか。指示待ち人間は、意見がなかったり仕事に無関心だったりしませんか?
ここでは、指示待ち人間の3つの特徴をご紹介します。次の項目で、詳しく見ていきましょう。
主体性がなく自分の意見がない
自分の意見がない人は、指示待ち人間だと思われてしまいます。主体性に欠けるため、周りが指示したり動いたりするまで何も行動に起こしません。
行動ではなく、会議や話し合いの場で自分の意見を出すこともしません。主体性がなく自分の意見がない人がいると仕事が進まず、居る意味がないと思うこともあるでしょう。
積極的に意見交換をする場に指示待ち人間がいると、他の人のモチベーションも下げます。周囲に悪い影響を与えてしまうため、仕事を外されてしまう可能性も高まります。
仕事に対して意欲がなく無関心
仕事に関心がなければ、自ら動こうとは思えませんよね。指示待ち人間は、仕事に対して意欲がなく無関心という特徴も持っています。会社のサービスや商品、プロジェクトに興味がないため、「もっとこうしよう!」とか「こうしたら良くなるのでは?」などという向上心がありません。
一般的には、会社に関心がそれほどなくても、仕事に面白みを見出すもの。各々がやりがいを見つけ、忙しい中でも楽しみながら働いています。しかし、やりがいを見つけられない人は、仕事に対して意欲が沸かず、無関心になってしまいます。
何事にも自信がない
自分の意見を持っていて意欲はあるのに、指示待ち人間と思われてしまう人もいます。その原因は、自信のなさ。自分に自信がないため、「意見を言いたいが不安」「やってみたいことはあるが反対されるのではないか」と思い、行動に移せません。
その結果、意見も言えず行動にも移せず、何もしていない指示待ち人間になってしまうのです。このタイプは、全項目2つとは違い意欲はあるため、上手く引き出してあげることが大切です。
指示待ち人間がいらないと思われる3つの理由
指示待ち人間は、いらない。そう思うのは自然のことです。仕事のモチベーションが下がるせいもありますが、他にもいくつかの理由があります。
ここでは、指示待ち人間がいらないと思われる理由を3つご紹介します。
柔軟な対応ができないから
仕事に意欲があり自分の意見を出す人は、仕事上のどんな変化にも対応できます。取引先からの急な変更があった場合も、「それでは、こうしましょう」と自ら提案し仕事を進めることができます。
しかし、指示待ち人間は、指示を待つだけで決められた範囲以外の仕事ができません。つまり柔軟な対応ができないため、イレギュラーが発生した時に困ります。トラブルが起きた時に一人で対処できず報告や相談も遅れることもあるため、いらない人間だと思われてしまいます。
成果が頭打ちになるから
人が仕事で成長するためには、経験を積み自分で考え行動することが大切です。自分で考えて行動することで、成功体験を積み上げます。時には失敗することもありますが、失敗も経験になり大きな糧となるでしょう。
しかし、上司や同僚から支持されないと動けない指示待ち人間は、自分で考えて行動できません。言われたことしかやらないので、成長スピードが遅いです。自ら成長しないためそれ以上の成果は出せず、いらない人間と思われてしまいます。
仕事への責任が感じられないから
新人のうちは先輩に教えられることが多いですが、経験を積むと責任のある仕事を任せてもらえるようになります。「自分がやらなければ」という思いが自然と芽生え、責任感も生まれます。モチベーションに繋がりますし、上司や同僚から見たら頼もしいですよね。
しかし、指示待ち人間は態度から仕事に対する責任が感じられません。周りにどうみられるかも、仕事のうち。仕事に対して責任感を感じられなければ、安心して仕事を任せられません。仕事を任せられない人は会社に必要ないため、いらない人間と思われてしまいます。
いらない指示待ち人間が生まれる原因
どの職場でも、指示待ち人間を望んで置いているわけではありません。誰も望んでいないのに、なぜ指示待ち人間は生まれてしまうのでしょう。
ここでは、指示待ち人間が生まれる原因を解説します。次の項目で、詳しく見ていきましょう。
仕事の範囲が明確になっていない
指示待ち人間は、そもそも自分のやるべき仕事の範囲が分かっていない可能性があります。内容や責任が曖昧だから、よく分かっていないのかもしれません。だから、指示されたことしかできない可能性があります。
分からないなら質問すれば良いと、思うかもしれません。しかし、勇気がなくて質問できない人もいます。仕事の範囲が明確になっていないと、内容がよく分からず指示待ち人間が生まれてしまいます。
意見が言えない風通しの悪い職場環境
本当に指示を待っている人は別ですが、勇気がなくて発言できない人もいます。自分の意見を持っているのに、やってみたいことがあるのに行動できないのは、意見が言えない雰囲気があるからかもしれません。
意見が言えない風通しの悪い職場環境は、意見してはいけないのかもと躊躇している可能性があります。発言し行動できれば成長できるのに、非常にもったいないですよね。自由に意見が言えない職場は、社員が成長できず不利益にもつながります。
指示待ち人間を生ませないために
初めからやる気がない社員は問題外ですが、指示待ち人間は一人でも減らしたいですよね。指示待ち人間を生ませないためには、仕事の範囲を明確にして教えることと職場環境を整えることが大切です。
ここでは、指示待ち人間を生ませないためにはどうすればいいのかを解説します。
仕事の範囲を明確にしてきちんと教える
仕事の範囲が分からず指示待ち人間になっているなら、範囲を明確にしてあげましょう。仕事の範囲を明確にし、責任の所在をハッキリさせることで与えられた仕事以上に取り組む姿勢ができます。
どんな仕事でも、範囲や責任の所在が分からなければどのように動けばよいのか迷いますよね。指示待ち人間でなければ、自分で考えて行動したり上司に確認を取ったりするでしょう。
しかし、指示待ち人間はそれができません。まずは仕事の範囲を明確にしてきちんと教えてあげましょう。途中で進捗確認しながら、分からないところや躓いているところを見てあげてください。指示待ち人間でも、やり方や方向性が分かればスムーズに仕事ができるはずです。
社員が本音で意見できる職場環境をつくる
自分の意見ややりたいことがあるのに、言い出しにくいために本音を話せない可能性もあります。指示待ち人間を生ませないためには、社員が本音で意見ができる職場環境を作ることが重要です。
意見を否定されたり馬鹿にされたりするようなことがあれば、どんどん言いにくくなってしまいますよね。指示待ち人間も、最初はそうではなかった可能性はありませんか?
指示待ち人間を育てているのは、実は閉鎖的な環境や上司にあるかもしれません。指示待ち人間が所属している部署や、直接関わりのある上司や同僚との関係性を見直すことが必要になってくるかもしれません。指示待ち人間本人の特性ではなく職場環境が原因なら、環境を整えることから始めましょう。
一人の問題ではなく会社全体の問題であれば、改善しなければ業績も伸びません。反対に、社員が本音で意見できる職場環境であれば、指示待ち人間がいなくなるだけではなく会社の業績も伸びるでしょう。
まとめ
本記事で紹介したように、指示待ち人間にも問題はありますが、その指示待ち人間を作っている環境にも問題があるといえます。いらないと思う指示待ち人間をこれ以上増やさないために、風通しの良い職場づくりは喫緊の課題と言えるでしょう。
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